短絡電流とは

短絡とは、電気が流れている導体同士が接触し、負荷抵抗が電線抵抗のみになった状態です。回路が短絡状態になった場合、その回路には通常より多くの電流が流れます。この電流を短絡電流と呼んでいます。

短絡電流値の必要性

先述のとおり短絡が起きると設計上で想定されている許容電流を超えるため、短絡電流が流れる機器やケーブルは異常発熱します。

これにより電気回路や接続されている機器が焼損する可能性があり、発熱が大きい場合には発火により大規模な火災につながる恐れもあります。

短絡電流は最悪の場合、大きな事故につながる可能性のある、非常に危険なものという事です。

このため、短絡電流値を考慮する事は電線・ケーブルのサイズ決定の要件になります。

短絡電流値

LAPP製ケーブル(OLFLEX® CLASSIC)の短絡電流値

計算条件

●ケーブル種類 移動用ケーブル
●導体温度 60℃
●短絡時間 1.0s
●絶縁体材質 PVC

 

導体断面積(mm2) 【LAPP OLFLEX® CLASSIC】短絡電流値(A)
0.5 58.5
0.75 87.8
1 117.0
1.25  
1.5 175.5
2  
2.5 292.5
3.5  
4 468.0
5.5  
6 702.0
8  
10 1,170.0
14  
16 1,182.0
22  
25 2,925.0
35 4,095.0
38  

短絡電流値 計算方法

※参考:VDE2098 Part4からの抜粋

短絡電流値の計算方法

I  短絡電流値 (A)

t  短絡時間 (s)

S  導体断面積 (mm2)

k  絶縁材料の係数 (A/mm2) <温度に依存>

絶縁材料 導体の許容動作温度 短絡時許容温度θe 短絡時における最初の導体温度(℃)
180 135 110 90 80 70 60 50 40 30
短絡時定格電流密度J thr (1秒間)A/mm2
銅導体
PVC:               109 117 124 131 138
300mm2までのフレキシブルケーブル
固定使用ケーブル:  
最大300mm2 70 160           115 122 129 136 143
300mm2以上 70 140           103 111 118 126 133

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