熱電対・補償導線

【熱電対】

 

熱電対とは二種類の異なる金属導体で構成された工業用温度センサです。

今から約200年も前に、ドイツ人のトーマス・ジョハン・ゼーベックが二種類の異 る金属導体を繋げ、閉ループ回路を作成し、その接点に温度差を持たせると、閉ループ回路に電圧が発生し、電流が流れる事を発見しました。

 

以下の様に片側をオープンにすると、熱起電力という電位差 が起こります。

 

 

この熱起電力の現象を活用し、計測器などにつなげて、モニタすれば、温度測定が できる仕組みです。この時の構成されたセンサを熱電対といいます。

 

【補償導線】

(1) エクステンション型/コンペンセーティング型

補償導線には、2種類あります。

  • エクステンション型:熱電対と同じ材質を使用するために広い温度範囲にわたっ て高い精度を保つことができますが、高価格です。

 

  • コンペンセーティング型:熱電対の熱起電力特性とほぼ同一になる代用合金を使 用するため価格は安いのですが使用温度範囲が狭くなります。

 

  • エクステンション型:各熱電対タイプ(K,J,L)に「X」がつきます。

 

  • コンペンセーティング型:各熱電対タイプ(K,R,S,L)に「CA」または「CB」がつきます。

 

(2) 補償導線構成材料

タイプ 記号 材料
- - (+) (-)
Jタイプ JX 銅ニッケル
Kタイプ KX クロメル アルメル
KCA 銅ニッケル
Lタイプ LX 銅ニッケル
Rタイプ RCB 銅ニッケル
Sタイプ SCB 銅ニッケル

 

【LAPP製品-熱電対及び補償導線カテゴリ】

【LAPP製品-熱電対及び補償導線-絶縁体/アウターシース】

材質許容温度

材質 周囲温度
PVC 周囲温度最大+80℃
シリコン 周囲温度最大+180℃
グラスファイバー 周囲温度最大+200℃
FEP 周囲温度最大+205℃
E-GLASS 周囲温度最大+400℃

 

材質構成

      略と名前

 ●PVC - PVC

 ●SIL - シリコン

 ●GIL - グラスファイバー

 ●FEP - FEP

 ●EGL - E-グラスファイバー

 ●C - 銅編組

 ●S - スチール編組

 ●ST - ホイルシールド

ご質問やご不明点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

熱電対及び補償導線ラインナップ

【熱電対】

熱電対とは二種類の異なる金属導体で構成された工業用温度センサです。

今から約200年も前に、ドイツ人のトーマス・ジョハン・ゼーベックが二種類の異 る金属導体を繋げ、閉ループ回路を作成し、その接点に温度差を持たせると、閉ループ回路に電圧が発生し、電流が流れる事を発見しました。

以下の様に片側をオープンにすると、熱起電力という電位差 が起こります。

この熱起電力の現象を活用し、計測器などにつなげて、モニタすれば、温度測定が できる仕組みです。この時の構成されたセンサを熱電対といいます。

【補償導線】

熱電対を計測器まで配線するには、高価で、かつ素線が細いことから、同等もしく は同等の熱起電力特性を持つ金属体で、熱電対ー計測器間の延長用で使用されます。

(1) エクステンション型/コンペンセーティング型

補償導線には、2種類あります。

  • エクステンション型:熱電対と同じ材質を使用するために広い温度範囲にわたっ て高い精度を保つことができますが、高価格です。
  • コンペンセーティング型:熱電対の熱起電力特性とほぼ同一になる代用合金を使 用するため価格は安いのですが使用温度範囲が狭くなります。
  • エクステンション型:各熱電対タイプ(K,J,L)に「X」がつきます。
  • コンペンセーティング型:各熱電対タイプ(K,R,S,L)に「CA」または「CB」がつきます。

(3) 補償導線構成材料:

タイプ 記号 材料
- - (+) (-)
Jタイプ JX 銅ニッケル
Kタイプ KX クロメル アルメル
KCA 銅ニッケル
Lタイプ LX 銅ニッケル
Rタイプ RCB 銅ニッケル
Sタイプ SCB 銅ニッケル

【LAPP製品-熱電対及び補償導線カテゴリ】

【LAPP製品-熱電対及び補償導線-絶縁体/アウターシース】

材質許容温度

材質 周囲温度
PVC 周囲温度最大+80℃
シリコン 周囲温度最大+180℃
グラスファイバー 周囲温度最大+200℃
FEP 周囲温度最大+205℃
E-GLASS 周囲温度最大+400℃

材質構成

  • 略 - 名前
  • PVC - PVC
  • SIL - シリコン
  • GIL - グラスファイバー
  • FEP - FEP
  • EGL - E-グラスファイバー
  • C - 銅編組
  • S - スチール編組
  • ST - ホイルシールド