【事例紹介】海中アプリケーションーGRALmarine

[目次]

　　１．アプリケーション

　　２．LAPPのソリューション

　　３．要件及び利点

　　４．使用製品

　　５．お客様概要

昨夏、Dariusz Wilamowski氏がイタリアのガルダ湖での水深264mのダイビングにより、ポーランドのダイビング新記録を更新しました。Wilamowski氏は水中で自身の位置を把握するために、特別に設計された2つのランプを装備していました。

またメキシコ最南東に位置するユカタン半島では、数キロメートルに及ぶ2つの水中洞窟をつなぐ通路を探索するというプロジェクトが実施され、そこでもLAPPケーブルとGRALmarine社の照明が使用されました。はじめに、洞窟内の写真撮影から開始されました。写真撮影には、非常に強力な照明が必要です。ここでは、ダイバーは、バッテリー駆動の200W-HMI放電ランプとLEDランプを使用しました。

ダイビング用ランプ内のケーブルに対してより優れた保護を提供するため、SKINTOP®BSケーブルグランドが使用されました。

OLFLEX® 440 P又はOLFLEX® 550 Pは、一般的に回路全体に配線され、バッテリーに接続されました。

ガルダ湖でのダイビング記録では、OLFLEX® CLASSIC 400 Pを使いランプとバッテリーを接続されました。このケーブルは、特に機械抵抗と耐薬品性に優れています。特殊なポリウレタン製シースにより、過酷な使用環境下でも長寿命が保証されています。

メキシコでのプロジェクトでは、オレンジ色のポリウレタンで絶縁されたOLFLEX® 550 Pケーブルでランプとバッテリーが接続されました。このケーブルは全天候型で、特に耐摩耗性に優れており、また高い機械抵抗・耐薬品性があります。ランプは水深100mで動作する必要があり、水中での移動性と機械的強度の点で、ゴム及びポリウレタン製ケーブルが最適でした。

水深100m以上で使用される水中用ランプの製造では、ランプの金属製ハウジングと電源ケーブルの接続部に水を侵入させないことが非常に重要です。これは、ゴム製シール材とポリウレタン製フィラーを使用した特殊な開口部によって実現され、これにより水深1,000mでもダイビング用ランプが正常に機能します。

ハーメチックシールされたハウジング内で、バッテリーと接続するには、過酷な使用条件に適し、低温でも柔軟に使用でき、耐摩耗性、特に耐水性と耐汚染性に優れたケーブルグランドとケーブルが不可欠です。水中機では、ケーブルも数多くの有害物質にさらされ、また水中機器や沈没船などの破片による損傷への耐性が必要です。

ポリアミド製ケーブルグランド

ロボット産業、照明及び音響用途、機械の可動部などに最適。保護等級：IP68、NEMA Type 1,12。屈曲保護、耐震性、耐候性、難燃性を持ち、またCEマーキング、ULレコグナイズド/c-UL認証あり。

VDE認証PURシースケーブル

耐摩耗性・耐油性に優れたPURアウターシース製。ハロゲンフリーで、広範囲な温度で使用でき（-50℃~+90℃）、建設機械・工作機械・産業用機械やメカストレスなどを伴う製品ラインにも使用可能。

耐薬品性ポリウレタン製ケーブル

大量の酸性洗浄液、消毒液、潤滑剤、アルカリ水溶液、また微生物などに対する耐性があります。耐摩耗性・耐油性にも優れており、ハロゲンフリーのため、安心してご使用いただけます。

PVC製汎用ケーブル

CEマーキング、VDE、ECOLAB、EACなどの認証取得済みで、ケーブルキャリアや捻転用途に適しており、メカストレスのある場所でも使用が可能です。耐薬品性・耐油性・難燃性もあります。

ポーランドのGRALmarine社は、ダイビング用ランプの製造を専門としており、様々な要求に応じて専用の照明ソリューションを開発しています。また同社は潜水用及び遠隔操作による計測用モニタリングシステムにも携わっています。

※記事内容は執筆当時のものです

LAPPでは特殊ポリウレタン製ケーブルにより、安全なバスの運用を実現します。

機械、電子機器、空気圧などの精密な連動が必要な枚葉オフセット印刷機においても、LAPPケーブルは活躍しています。