[タイプR] ロボット用PROFINET®ケーブル
産業用ロボットアプリケーション向けのPROFINETケーブル
プレスリリース


LAPPのETHERLINE® ROBOT PN Cat.5eは、ロボットアプリケーション向けPROFINETケーブル【タイプR】規格に準拠しています。
本プレスリリースのPDFは下記よりダウンロードいただけます:
シュトゥットガルトー2020年11月16日
Ethernetケーブルは、産業用ロボットで使用する場合、捻転動作及びケーブルキャリアなどの平行移動に耐える必要があります。LAPPでは、この問題へのソリューションを提供しています。この度リリースするETHERLINE® ROBOT PN Cat.5eは、PROFINETのロボットアプリケーション向け規格【タイプR】に準拠しています。
今まで、ロボットアプリケーションの設計者は、一般的にケーブルキャリア向けの平行移動用のデータケーブルを使用するか、捻転動作に適したデータケーブルを使用するか選択しなければなりませんでした。しかし、用途によってケーブルの内部構造も異なってきます。平行移動用のケーブルには、曲げ半径や、断線を防止するため、比較的短い撚りピッチが推奨されますが、捻転用途のケーブルでは長めの撚りピッチが優先されます。従来のEthernetケーブルの多くがこの課題に適切に対処できていないのが現状です。さらに、ロボット準拠のEthernetデータケーブルにおける産業標準もありませんでした。
PROFINET協会は、AIDA(the Automation Initiative for German Motorists)と協議の上、ロボットアプリケーションに必要とされる仕様を完成させました。LAPPは当初から産業標準の開発にも携わってきました。【タイプR】は、2ペアのCat.5eの産業用データケーブルを表しており、電気特性及び機械的特性を満たし、産業用ロボットで使われた場合、長年使用できる事が必須となります。PROFINET協会によると、【タイプR】準拠のケーブルは、ロボット準拠のケーブルとして認定される前に次の試験すべてに対して合格する必要があります。
1.±180℃で1メートルあたり500万回垂直捻転サイクル
2.ケーブルキャリアで最大10 m/s²の加速度及び5mの移動距離で3m/sの速度で500万回サイクル
3.EN50396による交互曲げサイクル試験で、外径のわずか7倍の曲げ半径にて追加の100万回曲げ
LAPPは、ロボットアプリケーション向けにETHERLINE® ROBOT PN Cat.5eを開発しました。ロボット内又はロボット上の産業用データケーブルに最適です。最大100 Mbit/sのデータレートで、高負荷容量、耐用年数及びデータ通信の信頼性を提供します。厳しい溶接ロボットアプリケーションなどでも、本ケーブルで対応できます。LAPPの開発者は、適切なケーブル設計に重点を置いています。堅牢なPURアウターシースを使用する事により、ETHERLINE® ROBOT PN Cat.5eは、機械的保護だけでなく、AWM RecognizedによるUL認証など、認証規格にも準拠しています。 これにより、機械やシステム内の一部として、北米市場に輸出することが可能です。
ETHERLINE® ROBOT PN Cat.5eは、イタリアのモンセーリチェにあるCEAM Cavi Speciali のLAPP独自のデータケーブル開発センターにて製造されています。CEAM Cavi Specialiは、産業用Ethernet及びフィールドバス用のデータケーブルの大手メーカーの1つであり、2016年10月からLAPPグループ組織になっています。
LAPPの新製品に関する情報は、国際 SPS 見本市のオンラインプラットフォームにてご覧いただけます。