Oskar Lapp、生誕 100 周年記念―将来のパイオ ニア

素晴らしき起業家を記念して

 

プレスリリース

Oskar Lapp は(1921-1987)は、ドイツの経営史に名を刻みました。

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シュトゥットガルト(ドイツ)ー2021 年 3 月 18 日

 

Oskar Lapp は偉大な発明家で、また熱心な起業家でもありました。彼は妻の Ursula Ida Lapp と共に、世界的名声のある会社を設立しました。2021 年 3 月 20 日は、 LAPP グループの創設者である Oskar Lapp の生誕 100 周年記念日です。Lapp の発 明は、今日まで世界中のケーブル関連技術をリードきました。Lapp 家と各国の従業 員は、ファイインゲン、シュトゥットガルト(Stuttgart-Vaihingen)の古い墓地に花 輪を捧げ、また記念イベントを開催して、この偉大な起業家を称えました。「父は、 今でも私たちの模範となっています。Oskar Lapp なしでは、LAPP 社は存在し得ま せんでした。私たちは心から感謝を込めて、彼の生涯の仕事を続けて参ります。 Oskar Lapp は、三代目が LAPP の運営を引き継いだことをきっと誇りに思うでしょ う」と LAPP Holding AG の取締役会会長である Andreas Lapp は述べています。 ケーブルグランドのようなケーブルエントリシステムにおいては、デジタル化および小型化への傾向が続いています。限られたスペースにより多くのケーブルを挿入しなければならないケースが増えています。LAPPではその解決策として、新しい丸型マルチケーブルエントリシステムを提供しています。

 

「私の夫は勇敢で、神様は彼に多くの才能を与えてくださいました」と、Ursula Ida Lapp(90)は 1987 年 4 月 25 日に他界した夫の Oskar Lapp について語っています。 彼は 1921 年 3 月 20 日にドイツ東部のベンスハウゼンで、職人家族の 4 人の子供の 1 人として生まれました。幼い頃から、技術的なことに対して才能があり、また独 創的な精神も持ち併せていました。Oskar Lapp は戦争で捕虜となり、その後「グリ ーン・ボーダー」を越えて旧共産党ドイツ民主共和国(GDR)から逃れ、1950 年代 半ばに西ドイツで家族と新しい生活を始めました。

 

西ドイツへ逃げた時に所有物をすべて置いてきてしまったので、新生活を始めるの は厳しいものでした。当初 Oskar Lapp はハーティングで働き、南ドイツ地域を担当 していました。そこで、彼の革新的なアイデアが注目されました。例えば、同社・ 業界初の角型コネクタを発明したのは Oskar Lapp です。また顧客との数多くのミー ティングをすることで、ユーザーのニーズを正確に把握していました。特に電気接 続は非常に面倒でした。線心はすべて黒色又は灰色であったため、電気エンジニア は線心を正しい接続先に割り当てるのが困難でした。これには、導通テストと呼ば れるプロセスが必要でした。Oskar Lapp は、カラーコード線心のフレキシブルケー ブルを発明しました。こうして ÖLFLEX®は誕生したのです。ÖLFLEX®は、工業製 品として最初の動力・コントロールケーブルであり、ケーブル関連技術に革命をも たらした発明です。また別の意味でも革新的でした。Oskar Lapp は、工業製品にブ ランド名を付けた最初の起業家です。今日でも、ÖLFLEX®ブランドは、高耐油性及 び高柔軟性のある動力・コントロールケーブルとして世界中で知られています。

 

1959 年、Lapp 夫妻は 50,000 マルクの銀行融資の支援を受けて会社を設立しました。 Oskar Lapp はまだハーティングで雇用されていたため、Ursula Ida Lapp が会社創設 者として登録されました。会社名はキッチンのテーブルで決定されました。 U.I. LAPP KG ―U.I. は Ursula Ida の略です。今日の多くの新規事業と同じく、Lapp の 事業もファイインゲン、シュトゥットガルトにある彼らの家のガレージから始まり ました。Oskar Lapp が販売を担当し、Ursula Ida Lapp が幼い子供たちの世話をしな がら、自宅からアカウント、注文、ロジスティクスを管理していました。

 

Oskar Lapp は ÖLFLEX®というブランドで、今日のケーブル製造における世界各国 で適用できる品質基準を確立しました。また当時で最大 130 色の線心を持つ既製品 のケーブルも提供しており需要は膨大でした。また LAPP は、ケーブル長さを顧客 要求に合わせてカット・提供する最初のサプライヤーの 1 社でもあります。 ÖLFLEX®は適切なタイミングで適切な製品であったため、売上は急速に伸びました。 その後、UNITRONIC®(フィールドバス・計装・通信)、ETHERLINE®(イーサネ ット)、HITRONIC®(光ファイバー)、EPIC®(産業用コネクタ)、SKINTOP® (ケーブルグランド)、SILVYN®(コンジット・ケーブルキャリア)、 FLEXIMARK®(マーキング)が追加されました。

 

1963 年、Lapp 社は ÖLFLEX®ケーブルを製造するため、最初の自社工場を開設しま した。1965 年、Lapp 社はファイインゲン、シュトゥットガルトにある実家からシュルツェ-デリッツシュ-シュトラーセ(Schulze-Delitzsch-Straße)に移転し、現在 もそこに拠点を置いています。ソビエト戦争捕虜としての辛い経験があったため、 Oskar Lapp は常に西部の各国と国際的なビジネス関係及び友好関係を確立すること に努めていました。1960 年にはスイス及びイスラエルで最初の販売業者を見つけ、 1976 年に米国で最初の海外子会社を設立しました。これは間違いなく彼の冷戦時代 のソビエトに対する抵抗だったでしょう。

 

同時に、自社をケーブル関連技術のワンストップ・ショップとして位置付けていま した。この考えは今日まで成功の秘訣として受け継がれています。「私たちの父は 努力と熱心さを持ち、本当に重要なことを明確に見据えて会社を成功に導きました。 彼の示した粘り強さ、起業家精神、イノベーションは今日でも LAPP の DNA の一部 です」と LAPP Holding AG の監査役会会長である Siegbert Lapp は述べています。

 

1987 年に Oskar Lapp が他界した後、彼の妻 Ursula Ida Lapp と 2 人の息子である Siegbert と Andreas Lapp が会社の経営を引き継ぎました。90 年代終わりには、 Ursula Ida Lapp は日々の業務を息子たちに引き渡しました。息子たちの支援の下で、 国際化が進み、以前にも増してソリューションへ焦点が当てられています。今日、 LAPP はケーブル及びケーブル関連技術分野における統合ソリューション・ブラン ド製品のリーディングサプライヤーの 1 つです。LAPP は現在、世界各地に約 4,575 人の従業員、20 ヵ所の生産拠点と 43 の販売会社を有しています。また約 100 の国 際的な販売代理店と協力して活動しています。

 

Andreas Lapp は現在、グローバル持株会社 LAPP Holding AG の取締役会会長であ り、Siegbert E. Lapp は監査役会会長です。Ursula Ida Lapp は監査役会の名誉会長 であり、社内の重要なイベントに出席しています。2 人の孫も既に社内の業務を引 き受けています。Matthias Lapp は、2017 年に南米、アフリカ、中東、ヨーロッパ の CEO に就任しました。Alexander Lapp は、デジタル化及び e-ビジネスを担当し ています。

 

Oskar Lapp を記念して、Lapp 家は 1992 年に Oskar Lapp 財団を設立しました。

財団では、心血管研究に従事する若い科学者にインセンティブを提供しています。 毎年 12,000 ユーロ相当の Oskar Lapp 研究賞が授与され、また最大 20,000 ユーロの Oskar Lapp 助成金は 2 年ごとに研究設備用に授与されます。

 

Ursula Ida と Oskar Lapp、シュトゥットガルト前市長 Manfred Rommel に会社を案内

 

Ursula Ida と Oskar Lapp、子供たち Siegbert、Andreas、Volker

【LAPP について 】

 

LAPPは、ドイツに本社を置く、産業用ケーブルメーカーです。あらゆる海外規格やアプリケーション規格に対応したドイツ製の電線・ケーブル・ケーブルグランド・各種コネクタが総数約4万点のラインアップ。

LAPPでは、グローバルネットワークを生かして、ケーブルやコネクタ、ケーブルグランドに関する単品の販売とサービス、またパッチケーブル・ハーネスまでアプリケーション毎に最適なトータルソリューションを提供しています。また、お客様のご要望に合わせたケーブルの生産やハーネスの製造対応 も行っています。LAPP は世界各地に 20 の生産拠点、100 の販売店、43 の販売組織 を有し、現在の社員数は 4,575 人です。

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