米国での重要な認証の種類
北米では、産業機械・装置を設置するうえで、感電や火災を防ぐための規定があります。
産業機械・装置によって異なる認証が必要になります。
以下3つの認証タイプは下記表の通り、機械・装置の設置状況によって異なります。
フィールドラベリング(Field Labeling, Field Inspection)
北米のAHJにより実施される単発検査です。
[特長]:
その装置・場所のみで有効であり、 その他の設置場所では無効です。
電気故障試験は実施するが、通常、破壊試験は実施無し。
多くの場合、OEM工場でのNRTLによる事前評価と同等としています。
限定生産認証(LPC:Limited Production Certification)
小規模の装置(制御盤、ロボット、FA機器)を製造する場合に実施される限定認証で、特定の製造メーカー工場のみ有効です。認証は、NRTLが実施・主導し適法証明書が発行されます。(ただし、認証は、NRTLに登録されるものではありません。)
[特長]:
フィールドラベリングより、認定基準のハードルが上がります。
例えば以下製品、アプリケーション規格を満足する必要があります。
- UL 73 (電動式電化製品)
- UL subject 2011 (ファクトリオートメーション機器)
- UL 1740 (産業用ロボット)
- UL 508A (コントロールキャビネット)
認証種類:
リスティング認証とは異なり、監査対象ではありません。
①製品台数で認証
②有効期間で認証
リスティング認証(Listing)
リスティング認証は「ULの安全基準を満たした製品である」という認証です。
[特長]:
制限がなく、幅広いアプリケーションに使用できます。
ケーブルに限らず機械・装置に対しても取得可能な認証です。