【事例紹介】半自動型サーボアセンブリーEMAG GmbH
半自動型サーボアセンブリの製造
多くの工作機械メーカーは、自社の製品及びプロセスを改善するための方法を模索しています。これは、ケーブルにも当てはまります。そのため、LAPPでは、お客様のすべてのニーズに対応する革新的なアセンブリを提供しています。
課題
EMAG Maschinenfabrik GmbHは、LAPPのスマートサーボアセンブリを最初に購入した企業の1つです。
「弊社では、品質において非常に厳しい要件があり、LAPPを選択する前に綿密に検討しました。LAPPの高品質な製品に加えて、最終的な決定打となったのは、LAPPの優れたロジスティクスでした」とEMAGグループのマネージング・ディレクターであるGuido Hegener博士は説明します。
OLFLEX® CONNECT SERVOは、LAPPの最新のサーボアセンブリです。このケーブルシリーズは、優れた電磁シールドなどの技術的特性と、一貫した高品質及びグローバルな可用性を兼ね備えています。


LAPPのソリューション
LAPPのサーボアセンブリは、革新的なプロセスを経て、製造可能になりました。以前は、ケーブルを吊るして線剥きする工程は、コネクタの取付と同様に完全に手作業で行われていました。
OLFLEX® CONNECT SERVOの場合、加工プロセスの中で手作業の部分は、唯一、特別なメカニズムを使用して心線を絶縁体に挿入する時のみです。その他はすべて自動化されています。
使用製品
この製造プロセスの一番の特徴は、ブレードによりケーブルが適切な長さに切断され、絶縁体が適切な段階で線剥きされる方法です。つまり、シースが編組シールドより短く、内部シースが心線よりも短いということです。
次に、コンタクトの品質を向上させるため、各心線がコンタクトに挿入されます。ケーブルシールドとコネクタハウジング間の移行は手作業で行われ、この作業によりLAPP独自の360℃シールドが可能になります。360℃シールドにより、従来のサーボアセンブリと比較してシールド効果が最大400%向上します。シールドの下にあるインナーシースにより心線を保護し、高い機械的負荷がかかった場合でも、内部のケーブルコンポーネントが正常に機能します。
発売時には、LAPPはSiemens規格に対応する様々な直径のケーブルを6種提供しました。以降、OLFLEX® CONNECT SERVOシリーズには、更に種類が追加され、ラインアップが拡張されています。また異なった要件に応じて、Basic Line、Core Line、Extended Lineから選択可能です。


成果
LAPPのエンジニアによって開発された半自動化組立プロセスは大きな前進となりました。OLFLEX® CONNECT SERVO シリーズのサーボアセンブリの電磁両立性は非常に優れたものです。卓越した技術的特徴に加え、半自動化された製造プロセスは、手作業での加工よりもはるかに簡単です。これによりLAPPはドイツ、米国、シンガポールに製造工場を建設し、新しいOLFLEX® CONNECT SERVOを製造しつつ、一貫した高品質の保証とグローバルな製品展開が可能になりました。サーボアセンブリにおいて、従来の手作業での製造方法からの大きな飛躍でした。
これは、グローバル企業の顧客で、世界各国で製品を製造しており、異なる場所により個別の検証や異なるソリューションを使用することを避けたい場合には、特にメリットがあります。更にLAPPのアセンブリは様々なメーカー規格に簡単に適合させることができます。またLAPPのソリューションは、人件費の節約にも役立ちます。
お客様概要
EMAGグループは、精密金属部品製造システムの大手メーカーです。同社はシュトゥットガルト近郊のサラックに拠点を置いています。
※記事内容は執筆当時のものです