ÖLFLEX® SERVO FD zeroCM 可動用モーターケーブル


インバータが使用されるアプリケーションでは、モーターに電圧が印加されるとアース線に電圧を誘導します。その誘導電圧によりコモンモード電流という意図しない電流がアース線に流れます。このコモンモード電流を最小限にするため、LAPPではzeroCM®技術による新構造のケーブルを紹介します。
ÖLFLEX® SERVO FD zeroCMとは
【ÖLFLEX® SERVO FD zeroCM】はインバータ・モーターアプリケーション 可動用ケーブルです。[CM]とはコモンモード電流のことであり、そのコモンモード電流を[ゼロ(zero)]に近づけた製品という意味で名づけられました。 このケーブルはzeroCM®技術により特許を取得しており、以下の内容を実現しています。
・ケーブルキャリアでの使用(可動用)
・誘導電圧の削減
・コモンモード電流の低減
・EMC対策
・低キャパシタンス
【ÖLFLEX® SERVO FD zeroCM】のアドバンテージ
・アウターシース: PUR(ポリウレタン) ⇒ 可動用(ケーブルキャリア)
・絶縁体:PP(ポリプロピレン) ⇒ 低キャパシタンス設計
⇒ ケーブル設置可能距離 約2倍(※)
(※弊社「4心」「3+3心」サーボモーターケーブル製品と比較)
ÖLFLEX® SERVO FD zeroCMの構造
【ÖLFLEX® SERVO FD zeroCM】は三相導体にアースを逆撚りに巻き付ける事により、アースに掛かる誘導電圧を打ち消す構造となっています。[逆撚り巻きつけ構造]


三相導体
X
アース線逆撚り巻きつけ構造
この新しい逆撚り巻きつけ構造が誘導電圧を打ち消すことでコモンモード電流を減少させます。
詳しいケーブルの構造は以下動画をご覧ください。
※動画の57秒~1分12秒
ÖLFLEX® SERVO FD zeroCMとLAPP従来製品の比較
好適なアプリケーション
- インバータ/サーボモーター
- EMCが必要な環境
- ケーブルキャリアなどの可動配線
- 水・乾燥・オイル対策が必要な環境
- 屋外での使用
製品スペック
製品名 | ÖLFLEX® SERVO FD zeroCM | |
定格電圧 U0/U | 600/1000V AC, UL/CSA:1000V | |
構造 | 構造デザイン | EN50525-2-21 AWM style:20234 |
導体 | 裸銅 撚線:IEC60228 Class 6 | |
絶縁体 | PP(ポリプロピレン) | |
シールド | 錫めっき銅編組 カバー率85% | |
シース | PUR(ポリウレタン)色:ダークグレーRAL7016相当 | |
線心識別 | 黒字に白ナンバリング | |
曲げ半径 | 固定配線時 | 5D |
可動配線時 | 10D | |
温度範囲 | 固定配線時 | -50℃~+90℃ +80℃(UL/CSA) |
可動配線時 | -40℃~+90℃ +80℃(UL/CSA) | |
難燃性 | IEC 60332-1-2/VW-1/FT-1 | |
耐油性 | EN50363-4-1 | |
耐電圧試験 | 4000V | |
認証規格 | ![]() ![]() ![]() ![]() |