サーボモータハーネス

サーボアセンブリの最大限の活用方法

 

LAPPでは、サーボモータ用ケーブルで固定/可動を問わず、様々なバリエーションで製品をラインアップしています。ケーブルやコネクタ単品から、サーボシステムメーカー標準のハーネスまで、標準品で提供しています。

  特に、ハーネスに関しては、Siemens®社を始め、Rockwell社、Bosch Rexroth社等のメーカー型番とLAPPハーネス型番が紐づけしており、メーカー型番からLAPPで同製品を検索できます。

 

以下では、LAPPにおける、サーボモータ用ケーブルの特徴について説明いたします。

 

可動用サーボケーブル/ケーブルアッセンブリ(ハーネス)について

1. ケーブルのメカニカルな性能

•アウターシース材料

 固定用途で一般的に使用されているPVCは、費用対効果が高く、導体の絶縁にも適していることからケーブルの絶縁体やアウターシースの材料として使用されています。一方、可動用途では、高可動かつ高速化も要求されることがあります。 硬度と優れた耐摩耗性能をもつPURやTPE素材は、ケーブルチェーンで要求される接触や摩耗への耐性が優れているため、特に高可動かつ高速アプリケーションに最適な材料です。
 

ただし、コスト面では、可動用PUR製ケーブルは、ケーブル構成によっては、可動用PVC製ケーブルと比較して約2〜3倍のコストがかかる場合がある為、可動条件をもとにPVC製やPUR製を使い分ける事が重要となります。低可動の場合は、PVC製の可動ケーブルで十分なパフォーマンスを発揮する場合もあります。

 

•導体設計

 導体設計は、ケーブルの連続曲げ耐性に大きな影響を与えます。動きの種類(曲げ又は捻転)、撚りピッチなどによって、ケーブルの曲げサイクル数が異なってきます。

 

2. 電気的性能

 

装置や機械でのサーボシステム導入にあたって、一つの懸念として、モーター速度の上昇に伴う高調波やノイズ、力率の悪化などに対するケーブルアセンブリの耐性が求められます。

エネルギー減衰を減少させるため、電気特性の優れた材質を絶縁体に使用するデザインであったり、ノイズ対策として、編組シールドを使用する事が挙げられます。編組密度が高ければ、シールドが強度になり、その結果ノイズ耐性が強くなります。

更に、可能であれば、編組シールドもシールド外周360℃適切に、接地する事が理想です。このことからもケーブル及びコネクタの両方が、適切で高品質のEMC保護を確保する事が重要となります。

LAPPのサーボケーブルハーネス

個々の部品の品質に加え、組立及び組みあがったハーネスの検査もパフォーマンスに大きく影響します。 LAPPのÖLFLEX®SERVOハーネスは、半自動化されたアセンブリ及び検査プロセスにより、安定した高品質の製品を実現します。

ÖLFLEX® CONNECT SERVO: LAPPのサーボシステム

 

LAPPでは、Siemens®社仕様のケーブルを標準品としてラインアップしており、サーボシステム向けハーネスケーブルを以下3つのカテゴリで提供しています。 (その他Rockwell社、Bosch Rexroth社、Lenze社等のサーボアッセンブリを標準品として、提供しています。)

 

【Basic Line (ベーシックライン)】

 

ÖLFLEX® SERVO PVCベースラインは固定配線~低速可動に最適です。Siemens® PVC 6FX-5002規格に準拠して設計されており、製品の機能は以下の通りです。

  • アプリケーション固有の性能カテゴリを持つケーブル
  • PVCアウターシース
  • シールド接続付きコネクタ

【1.5mm2ブレーキペア線Core Line (コアライン)】

半自動生産ラインに適したÖLFLEX® SERVO PVCコアラインには、インナージャケット付きPVCシース付属、最大10mの移動ストロークをもつアプリケーションに使用可能です。コアラインは断面積1.5mm2のブレーキペア線があり、100m以上のケーブル長には使用できません。100m以上で使用された場合、動作中にブレーキ部分で非常に大きな電圧降下が発生する可能性があります。

LAPPのコアライン製品は以下の通りです。

  • ÖLFLEX® SERVO Core Line (コアライン):Siemens® PVC 6FX-5002向け

低可動向けのケーブルチェーンアプリケーション、例えば木材加工、動きの遅いアセンブリチェーンや部品梱包などに最適です。本製品は、動きのあるチェーンの性能を向上させます。

主な機能は以下の通りです。

    ・EMC対策コネクタ
    ・シールド付きPVCサーボケーブル
    ・1.5 mm2シールド付きブレーキペア線(ドレイン付き)

 

  • ÖLFLEX®SERVOコアライン:Siemens® PUR 6FX-8002向け

高可動向けのケーブルチェーンアプリケーション、例えば可動を伴う生産ラインなどに適しています。低価格で入手可能なPURコアライン製品は、生産ラインアプリケーションの80%で使用に適しています。主な機能は次の通りです。

主な機能は以下の通りです。

    ・EMC対策コネクタ
    ・シールド付きハロゲンフリーPURサーボケーブル
    ・1.5 mm2シールド付きブレーキペア線(ドレイン付き)

 

【Extended Line(エクステンドライン)】

 

ÖLFLEX®SERVOエクステンデッドラインは、高可動やロングストローク(最大100m)の水平移動距離をもつケーブルチェーンなどの、高可動アプリケーションに最適です。Siemens®PUR 6FX-8002規格に準拠して設計されており、主な機能は次の通りです。

  • EMC対策コネクタ
  • 1.5 mm2シールド付きブレーキペア線(ドレイン付き)

製品選択表

 

次の表では、ÖLFLEX® SERVOコアライン: Siemens® 6FX-5002 (PVC)ラインと、その他製品を比較しています。本内容は、参考値としてのガイドラインです。

表1:ÖLFLEX®サーボコアラインPVC 6FX-5002

 

PVC 6Fx-5002 Core Line
(コアライン)
Basic Line
(ベーシックライン)
SIEMENS® 製品
性能
サイクル数 5 百万 サイクル 2 百万 サイクル 100,000サイクル数
スピード 最大3m/s 最大5m/s 最大0.5m/s
移動ストローク 最大10m 最大10m 最大 5m
加速度 最大 3m/s2 最大 2m/s2 最大2m/s2
最小曲げ半径 4 X外径 6X外径 5X外径
アセンブリ
不正開封防止コネクタ あり あり 適用外
EMCシールドの向上 あり あり 適用外
半自動化アセンブリによる品質の向上 あり 適用外 適用外
IP67 あり あり あり
温度範囲 -40~80℃
(固定使用)
-20~80℃
(固定使用)
-20~80℃
(固定使用)

 

製品選択表

 

次の表では、ÖLFLEX® SERVOコアライン:Siemens® 6FX-8002 (PUR)ライン、とその他製品を比較しています。本内容は、参考値としてのガイドラインです。

表2: ÖLFLEX® SERVO Core Line PUR 6FX-8002

 

PVC 6Fx-8002 Core Line
(コアライン)
Basic Line
(ベーシックライン)
SIEMENS® 製品
性能
サイクル数 1,000万 サイクル 1,000万 サイクル 1,000万サイクル
スピード 最大3m/s 最大5m/s 最大5m/s
移動ストローク 最大10m 最大10m 最大50m
加速度 最大 3m/s2 最大 50m/s2 最大 50m/s2
最小曲げ半径 7.5X外径 7.5X外径 7.5X外径
アセンブリ
不正開封防止コネクタ あり あり 適用外
EMCシールドの向上 あり あり 適用外
半自動化アセンブリによる品質の向上 あり 適用外 適用外
IP67 あり あり あり
温度範囲 -20~90℃
(連続可動)
-20~90℃
(連続可動)
-20~60℃
(連続可動)

 

特に指定がない限り、表に記載の製品の値は室温での公称値です。詳細な値(例:耐性など)はお問合わせください。Siemens®パーツの名称(6FX5002 / 8002)はSiemens®AGの登録商標であり、比較のみを目的として記載されています。写真及び画像は縮尺通りではなく、各製品の詳細な画像ではありません。

 

ÖLFLEX® SERVO電力ケーブル(コアラインを含む)はすべて、Intercontecバージョン4.0のコネクタ(サイズ1)が付属で、以下に示す運営上のメリットがあります。

  • 丸型コネクタは権限のない人には開封できない仕組みで、不正開封を防止
  • 電圧変化を防ぐためのプラスチック被覆
  • IP67互換性
  • 20~90˚Cの温度範囲
  • 半自動化製造アセンブリの製造による品質向上
  • 360°シールド接続によるEMC対策、競合製品と比較して4倍のEMC性能。これは社内自動製造プロセスにおいて、ケーブルからシースを取り除き、シールドを広げ、全面的に接触させることで技術的に実現可能です。これにより、電磁遮蔽の全体的な品質が向上し、電磁干渉によるエンコーダー障害のリスクが低減します。
  • シールド性能400%(又は6dB)の全体的な改善



お客様の仕様に基づき、信頼性の高い最適なケーブル構成を使用したアセンブリの設計・提供は弊社のエンジニアリングチームにお任せください。カスタムケーブルアセンブリがご必要な場合は、ご遠慮なくメール(jp.tec@lappgroup.jp)又は電話(03-4520-6245)でお問い合わせください。

 

ご質問やご不明点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

LAPPのÖLFLEX® CONNECT SERVOアセンブリ-
サーボアセンブリの最大限の活用方法

LAPPでは、サーボモータ用ケーブルで固定/可動を問わず、様々なバリエーションで製品をラインアップしています。ケーブルやコネクタ単品から、サーボシステムメーカー標準のハーネスまで、標準品で提供しています。

  特に、ハーネスに関しては、Siemens®社を始め、Rockwell社、Bosch Rexroth社等のメーカー型番とLAPPハーネス型番が紐づけしており、メーカー型番からLAPPで同製品を検索できます。

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以下では、LAPPにおける、サーボモータ用ケーブルの特徴について説明いたします。

 

可動用サーボケーブル/ケーブルアッセンブリ(ハーネス)について

1. ケーブルのメカニカルな性能

可動用途のケーブルは、動作(サイクル)及び加速に対する耐性とケーブルのアウターシース材料及び導体デザイン要素がケーブルアセンブリの性能品質を決定します。

•アウターシース材料
  固定用途で一般的に使用されているPVCは、費用対効果が高く、導体の絶縁にも適していることからケーブルの絶縁体やアウターシースの材料として使用されています。一方、可動用途では、高可動かつ高速化も要求されることがあります。 硬度と優れた耐摩耗性能をもつPURやTPE素材は、ケーブルチェーンで要求される接触や摩耗への耐性が優れているため、特に高可動かつ高速アプリケーションに最適な材料です。
  ただし、コスト面では、可動用PUR製ケーブルは、ケーブル構成によっては、可動用PVC製ケーブルと比較して約2〜3倍のコストがかかる場合がある為、可動条件をもとにPVC製やPUR製を使い分ける事が重要となります。低可動の場合は、PVC製の可動ケーブルで十分なパフォーマンスを発揮する場合もあります。

•導体設計
  導体設計は、ケーブルの連続曲げ耐性に大きな影響を与えます。動きの種類(曲げ又は捻転)、撚りピッチなどによって、ケーブルの曲げサイクル数が異なってきます。

 

2. 電気的性能

  装置や機械でのサーボシステム導入にあたって、一つの懸念として、モーター速度の上昇に伴う高調波やノイズ、力率の悪化などに対するケーブルアセンブリの耐性が求められます。エネルギー減衰を減少させるため、電気特性の優れた材質を絶縁体に使用するデザインであったり、ノイズ対策として、編組シールドを使用する事が挙げられます。編組密度が高ければ、シールドが強度になり、その結果ノイズ耐性が強くなります。更に、可能であれば、編組シールドもシールド外周360℃適切に、接地する事が理想です。このことからもケーブル及びコネクタの両方が、適切で高品質のEMC保護を確保する事が重要となります。

 

LAPPのサーボケーブルハーネス

個々の部品の品質に加え、組立及び組みあがったハーネスの検査もパフォーマンスに大きく影響します。 LAPPのÖLFLEX®SERVOハーネスは、半自動化されたアセンブリ及び検査プロセスにより、安定した高品質の製品を実現します。


 

ÖLFLEX® CONNECT SERVO: LAPPのサーボシステム

LAPPでは、Siemens®社仕様のケーブルを標準品としてラインアップしており、サーボシステム向けハーネスケーブルを以下3つのカテゴリで提供しています。 (その他Rockwell社、Bosch Rexroth社、Lenze社等のサーボアッセンブリを標準品として、提供しています。)

 

【Basic Line (ベーシックライン)】

ÖLFLEX® SERVO PVCベースラインは固定配線~低速可動に最適です。Siemens® PVC 6FX-5002規格に準拠して設計されており、製品の機能は以下の通りです。

  • アプリケーション固有の性能カテゴリを持つケーブル
  • PVCアウターシース
  • シールド接続付きコネクタ

 

【1.5mm2ブレーキペア線Core Line (コアライン)】

半自動生産ラインに適したÖLFLEX® SERVO PVCコアラインには、インナージャケット付きPVCシース付属、最大10mの移動ストロークをもつアプリケーションに使用可能です。コアラインは断面積1.5mm2のブレーキペア線があり、100m以上のケーブル長には使用できません。100m以上で使用された場合、動作中にブレーキ部分で非常に大きな電圧降下が発生する可能性があります。

LAPPのコアライン製品は以下の通りです。

  • ÖLFLEX® SERVO Core Line (コアライン):Siemens® PVC 6FX-5002向け
低可動向けのケーブルチェーンアプリケーション、例えば木材加工、動きの遅いアセンブリチェーンや部品梱包などに最適です。本製品は、動きのあるチェーンの性能を向上させます。

主な機能は以下の通りです。
    ・EMC対策コネクタ
    ・シールド付きPVCサーボケーブル
    ・1.5 mm2シールド付きブレーキペア線(ドレイン付き)

  • ÖLFLEX®SERVOコアライン:Siemens® PUR 6FX-8002向け
高可動向けのケーブルチェーンアプリケーション、例えば可動を伴う生産ラインなどに適しています。低価格で入手可能なPURコアライン製品は、生産ラインアプリケーションの80%で使用に適しています。主な機能は次の通りです。

主な機能は以下の通りです。
    ・EMC対策コネクタ
    ・シールド付きハロゲンフリーPURサーボケーブル
    ・1.5 mm2シールド付きブレーキペア線(ドレイン付き)

 

【Extended Line(エクステンドライン)】

ÖLFLEX®SERVOエクステンデッドラインは、高可動やロングストローク(最大100m)の水平移動距離をもつケーブルチェーンなどの、高可動アプリケーションに最適です。Siemens®PUR 6FX-8002規格に準拠して設計されており、主な機能は次の通りです。

    ・EMC対策コネクタ
    ・1.5 mm2シールド付きブレーキペア線(ドレイン付き)

 

製品選択表

次の表では、ÖLFLEX® SERVOコアライン: Siemens® 6FX-5002 (PVC)ラインと、その他製品を比較しています。本内容は、参考値としてのガイドラインです。

表1:ÖLFLEX®サーボコアラインPVC 6FX-5002

PVC 6Fx-5002Core Line
(コアライン)
Basic Line
(ベーシックライン)
SIEMENS® 製品
性能
サイクル数 5 百万 サイクル 2 百万 サイクル 100,000サイクル数
スピード 最大3m/s 最大5m/s 最大0.5m/s
移動ストローク 最大10m 最大10m 最大 5m
加速度 最大 3m/s2 最大 2m/s2 最大2m/s2
最小曲げ半径 4 X外径 6X外径 5X外径
アセンブリ
不正開封防止コネクタ あり あり 適用外
EMCシールドの向上 あり あり 適用外
半自動化アセンブリによる品質の向上 あり 適用外 適用外
IP67 あり あり あり
温度範囲 -40~80℃
(固定使用)
-20~80℃
(固定使用)
-20~80℃
(固定使用)

製品選択表

次の表では、ÖLFLEX® SERVOコアライン:Siemens® 6FX-8002 (PUR)ライン、とその他製品を比較しています。本内容は、参考値としてのガイドラインです。

表2: ÖLFLEX® SERVO Core Line PUR 6FX-8002

PVC 6Fx-8002Core Line
(コアライン)
Basic Line
(ベーシックライン)
SIEMENS® 製品
性能
サイクル数 1,000万 サイクル 1,000万 サイクル 1,000万サイクル
スピード 最大3m/s 最大5m/s 最大5m/s
移動ストローク 最大10m 最大10m 最大50m
加速度 最大 3m/s2 最大 50m/s2 最大 50m/s2
最小曲げ半径 7.5X外径 7.5X外径 7.5X外径
アセンブリ
不正開封防止コネクタ あり あり 適用外
EMCシールドの向上 あり あり 適用外
半自動化アセンブリによる品質の向上 あり 適用外 適用外
IP67 あり あり あり
温度範囲 -20~90℃
(連続可動)
-20~90℃
(連続可動)
-20~60℃
(連続可動)

特に指定がない限り、表に記載の製品の値は室温での公称値です。詳細な値(例:耐性など)はお問合わせください。Siemens®パーツの名称(6FX5002 / 8002)はSiemens®AGの登録商標であり、比較のみを目的として記載されています。写真及び画像は縮尺通りではなく、各製品の詳細な画像ではありません。

 

ÖLFLEX® SERVO電力ケーブル(コアラインを含む)はすべて、Intercontecバージョン4.0のコネクタ(サイズ1)が付属で、以下に示す運営上のメリットがあります。

  • 丸型コネクタは権限のない人には開封できない仕組みで、不正開封を防止
  • 電圧変化を防ぐためのプラスチック被覆
  • IP67互換性
  • 20~90˚Cの温度範囲
  • 半自動化製造アセンブリの製造による品質向上
  • 360°シールド接続によるEMC対策、競合製品と比較して4倍のEMC性能。これは社内自動製造プロセスにおいて、ケーブルからシースを取り除き、シールドを広げ、全面的に接触させることで技術的に実現可能です。これにより、電磁遮蔽の全体的な品質が向上し、電磁干渉によるエンコーダー障害のリスクが低減します。
  • シールド性能400%(又は6dB)の全体的な改善


お客様の仕様に基づき、信頼性の高い最適なケーブル構成を使用したアセンブリの設計・提供は弊社のエンジニアリングチームにお任せください。カスタムケーブルアセンブリがご必要な場合は、ご遠慮なくメール(jp.tec@lappgroup.jp)又は電話(03-4520-6245)でお問い合わせください。