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PVCケーブルとは、固定配線から柔軟な配線まで、汎用性の最も高いケーブルです。

PVC(ポリ塩化ビニル)は、熱可塑性ポリマーであるため、ケーブルがある程度の高温や低温のアプリケーション、また、その化学的安定性、堅牢性、および耐久性が含まれます。安価で、電気的特性や、耐久性も優れた材質より、絶縁体・アウターシースともに多く利用されています。

ハロゲンフリーケーブルとは、煙や有毒ガス発生を防ぎ、火災発生時の人体への被害を最大限に抑えることのできるケーブルです。

公共施設等ではハロゲンフリーケーブルの必要性が求められます。その場合、絶縁体・アウターシースにハロゲンフリーを採用し、ハロゲン含有量(IEC60754-1)、低煙濃度(IEC61034-2)、火炎伝播(IEC60332-3)、腐食性ガス(IEC60754-2)の試験条件に合格していることが必須です。

ポリウレタンケーブル(PUR)とは、機械的保護、高耐油性に優れ、過酷な環境化である産業機械アプリケーションなどに最適なケーブルです。

また、堅牢特性を持つ事より、ケーブルキャリアで使用する可動用ケーブル、クレーンやエレベータ用としても最適なケーブルです。一方、電気特性が劣るため、おもにアウターシースに使用されます。

TPEケーブルとは、特性はポリウレタンケーブルと同様で、さらに耐薬品性、耐微生物や加水分解特性も強化されているケーブルです。

電気特性も優れていることより、絶縁体・アウターシースともに利用されています。材質としては、熱可塑性エラストマー(Thermo Plastic Elastomer)といい、ゴムのような弾力性とプラスチックのような強さを兼ね備えた特徴を持ったケーブルです。

シリコンケーブルとは、耐熱性(~180℃)、耐候性かつ、電気特性にも優れ、特に発熱する場所での使用に最適です。

同時にハロゲンフリー材質のため、難燃性、有毒ガスが発生しないという利点もあります。シリコン材の特徴として、非常に柔軟性がある一方で、摩耗や刃物に弱いため扱いには注意が必要です。

ガラスファイバーケーブルとは、機械的強度、耐熱性(200℃～650℃)、難燃性や、電気特性などがすぐれており、高熱環境での使用に最適なケーブルです。

また、ハロゲンフリー素材の為、人体に有毒なガスも少なく、工場設備や商業施設証明装置などのアプリケーションにも使用できますが、耐衝撃性は、その他のケーブルよりも劣る性質があります。
グラスファイバーは細かな繊維で、手に刺さる特性もあるため、LAPPのグラスファイバーケーブルは、配線時に作業者を守るため、シリコンレジンコーティングされています。

FEP/PTFEケーブルとは、耐熱(～260℃)、耐寒(-190℃)性に優れ、かつ、耐薬、耐候、難燃性や電気特性に優れたケーブルです。

また、半導体装置で求められるアウトガスにおいても、本ケーブルは、低アウトガスとしての特性も持っています。一方で、熱分解により腐食性ガスが発生、また高価な材料となります。

ラバーケーブルとは、欧州規格で定められたゴムタイプからなるケーブルです。

ゴムの特性を生かした機械的強度と、耐油、耐寒、耐候性などを兼ね備え、照明器具や機器の電源コードの用途として最適です。製品によっては、水深100m程までであれば、水中配線も可能です。

架橋ポリエチレン(ポリオレフィン)ケーブルとは、ポリエチレン(ポリオレフィン)に電子ビームを素材に照射し、分子間結合(架橋)をした材質で、電気特性や、耐熱性(~125℃)、難燃性に優れたケーブルです。